前回の記事では、退職後にかかる社会保険・税金の”隠れコスト”を試算しました。
今回は少し毛色の違う話です。
最近、IT系の株価が好調で、QQQ(ナスダック100 ETF)が気になっています。
2025年の年間リターンは+20.8%、2026年5月にはナスダック100が史上最高値を更新しました。
正直、見ていると乗り遅れているような気分になります。
でも、55歳という年齢を考えると「本当に今から買っていいのか」と踏み切れずにいます。
今回は、その迷いをそのまま記事にしてみました。
- IT株が好調でQQQが気になっている
- 50代後半・退職前でリスクの取り方に悩んでいる
- 今から買うべきか、やめておくべきか判断したい
という方の参考になればうれしいです。
QQQとは何か
QQQは、Invesco(インベスコ)が運用するETFです。
ナスダック100指数に連動しており、アメリカの主要テクノロジー企業104銘柄が対象です。
主な構成銘柄(2026年6月時点)
- NVIDIA:8.30%
- Apple:7.32%
- Microsoft:5.06%
- Amazon:4.69%
- Alphabet(Google):3.62%
上位5社だけで全体の約33%を占めます。
信託報酬は0.18%と低コストです。
直近の年間リターン
- 2022年:−32.6%(FRBの急激な利上げで大暴落)
- 2023年:+54.9%(急回復)
- 2024年:+25.6%
- 2025年:+20.8%
好調な時期が続いているのは間違いありません。
ただし、2022年のマイナス32%という数字も現実です。
55〜60歳でQQQを買う場合のリスク
リターン・シーケンスリスク
これが一番怖いリスクです。
退職直後に大暴落が来ると、回復を待つ時間が足りない。
現役時代なら「また積み立て続ければいい」で済みます。
でも退職後は資産を取り崩しながら生活するため、暴落のタイミングが運命を左右します。
👉 QQQは2022年に−32%下げた。退職直後にこれが来たら、資産5000万円が3400万円になる。
ボラティリティが高い
QQQの価格変動はVTI(全米株式ETF)の約2倍です。
IT・テクノロジーに集中しているため、セクターショックに弱い面があります。
AI規制、半導体規制、金利上昇、どれが引き金になるかわかりません。
為替リスク
円建てで購入する場合、円高になると資産価値が目減りします。
2022〜2023年のように為替が大きく動く局面では、株価が上がっても円換算でプラスにならないこともあります。
年齢とリスク許容度の考え方
「110−年齢」ルール
よく使われるシンプルな指標です。
株式の比率(%)= 110 − 年齢
55歳なら:110 − 55 = 株式55%
60歳なら:110 − 60 = 株式50%
残りは債券・現金で安全資産として持つ、という考え方です。
これはあくまで目安ですが、GPIFの運用方針とも概ね一致しています。
グライドパスという考え方
定年に向けてリスクを徐々に下げていく戦略を「グライドパス」と呼びます。
60歳に向けてQQQのような高リスク資産の比率を毎年少しずつ減らし、債券・現金の比率を上げていく。
乗り遅れたくない気持ちでリスクを一気に増やすのは、逆向きのグライドパスです。
現実的な答え:「一部だけQQQ」
正直に言うと、私はQQQをゼロにするつもりはありません。
好調なのは事実だし、ナスダック100のテクノロジー成長は長期的に続くと思っています。
ただ、資産全体の10〜15%程度のサテライト枠にとどめる、というのが今の考えです。
55歳時点の配分イメージ
- オルカン(全世界株式)、S&P500等:50%
- 高配当個別株:20%
- 米国個別株・ETF:10%
- QQQ:10% ←今回追加購入検討
- 現金:10%
QQQは「コア」ではなく「サテライト」として持つ。
全力投資ではなく、上昇の恩恵を一部受けながら、暴落時のダメージを限定する。
これが、今の私の折衷案です。
👉 QQQを買うなら、全体の10〜20%以内。残りは安全資産で固める。
まとめ|QQQは「全力」より「一部だけ」が現実的
- QQQは好調だが、2022年のような−30%超の暴落も起きる
- 55〜60歳はリターン・シーケンスリスクが一番怖い年齢帯
- 「110−年齢」ルールを目安に、株式比率は55〜50%が上限
- QQQはサテライト枠の10〜15%程度に限定するのが現実的
- 乗り遅れ感で一気にリスクを上げるのが一番危ない
好調な相場ほど、冷静さが試されると思っています。
正直、まだ完全に決め切れていません。
でも「全力でQQQを買う」という選択肢は、今の年齢では取れないな、というのが本音です。

コメント